「有限要素法とは」

Finite Element Method,略してFEMと呼ばれることが多い有限要素法は,最も一般的な構造解析法です.有限要素法の特徴は構造体の形状が複雑であったり,複数の材料からなるものにでも簡単に適用することができるところにあります.実際には複雑な形状や性質を持つ物体を,単純な形状と性質の要素と呼ばれる部分領域に分割して計算します.要素は三角形や四角形,四面体や六面体などの単純な形状をしていて,その形状と変形は角や辺上にある節点の位置で表されます.すなわち複雑な(無限の自由度をもつ)物体の変形がいくつかの節点の(有限の自由度の)位置で表され,その変形が計算機で扱えるようになります.有限要素法の有限とはこのように有限の要素に分割して,要素を構成する節点の変位で変形を表すことを表しているのです.有限の大きさを持つ要素の内部の変形を単純な関数で近似していますが,要素を小さくすることでその誤差は小さくできます.
 有限要素法は,構造解析では変形や応力分布を求めることを目的に使用されますが,流体力学,電磁気学など,いろいろな分野の問題にも利用されています.


FEMを用いた超音波伝播シミュレーション


Internet-College of FEM
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